top of page

Nicetime Mountain Gallery x SUBU|後編〜インドアとアウトドアの曖昧な境界を楽しもう。多目的な場へと進化する、これから。

今回は、渋谷区幡ヶ谷にあるアウトドアセレクトショップ 「Nicetime Mountain Gallery」 さんにお邪魔します!


今年先日お知らせした [MoMA Design Store x SUBU] 含め、さまざまな別注モデルが登場します!

こちら 「前編」 「中編」 に引き続き、別注モデル「Nicetime Mountain Gallery x SUBU」について、

同店ディレクター兼バイヤーである田中紘一さん・ショップマネージャーである石井統さんに、お話をお伺いしました。



/ Interview by gooth.inc


 

これから楽しみですね。今後に向けて、いま準備していることはありますか?


お店としては、いろいろありますよ。ここで[SUBU]のポップアップもやりました。


あとは、約2年くらいかけて開発したオリジナル商品なんかも12月頭にはお披露目できるかな、と思っています。今回、プロダクトデザイナーである 熊野亘さん と一緒にオリジナルで [NMG 001 Nata]という名前の鉈 をつくったんです。そもそも「道具って何だろう?」みたいな所まで立ち返って、製作しました。


今後もオリジナル商品は増やしていきたいですね。


あとは、このコロナ禍で、自然に目が向くようになって、リモートワークだったり、移住する人も増えたりで、インドアとアウトドアの境界が曖昧になってきている、と感じてるんですね。なので、僕らもそういった状況に合わせて、提案できる商品構成にしたいな、とは考えています。また、海外旅行にも行けるようになると、いまのアウトドアの盛り上がりも少しは落ち着くかな、とかも思います。でも、僕らの基本姿勢は変わりません。アウトドアの魅力を伝えて、自然の良さも楽しんでもらいたいですし、遊び方だってまだまだ提案したいです。


ただ重要なのはいま、インドアとアウトドアの境界が曖昧になって繋がって来ているので、アウトドアだけでなく、インドアでの楽しみ方も提案していけるようなお店に、僕らもアップデートしたいな、と思っています。



そこはさらに曖昧になっていきそうでしょうか?


元々、インドアのものをアウトドアに持っていくことはあったし、最近はアウトドアのものをインドアだったり、普段使いしている人も増えていますよね。バッグなんかは顕著です。アウトドア用のものを通勤で使っていたりとか。汎用性がある、というか。


これまでアウトドアは、わざわざ出かけて楽しむ特別な非日常のもの、だったと思うんですけど、それがいまもっと日常の中に溶け込んできているように感じます。自然の中に出掛けることが、そんなに特別なことではなくなって、こう距離が縮まって来ているんじゃないか。


そこに対して、僕らなりに何を提案出来るか、自分たちも楽しみです。



プロダクトデザイン自体にも、変化が求められそうですね。


そうですね、たしかにあるかもしれないですね。


いまデザイナーさんの中で、インドアとアウトドアを明確に分けすぎているのかもしれないですよね。機能性や利便性を求め過ぎてしまって美しさを損なってしまったり、美しさを求めるあまりに、機能性を損なってしまったりが、少なくないかも。


そこも変化が必要かもしれません。


今回僕らが、商品開発をご一緒させていただいた熊野さんはその点、とても柔軟で、フレキシブルな思考を持たれているデザイナーさんでしたね。僕らの意見もすごく汲み取ってくださったし、ご自身でも登山されたりするから、余計にかもしれませんね。


目には見えない共通言語を持っている、というか。川で石探しからスタートしましたから、笑。



なるほど。いままでの当たり前が、当たり前でなくなってきている?


僕らの周りも移住している人とか多いです。


なんでこんなに東京に拘っていたんだろう・・・と考え直したり、よく考えたら都心部での生活コストってめちゃくちゃ高くない?、と感じたり。冷静になると見えてきますよね、いろいろ。満員電車しんどくない?とか、笑。


ある種、都心部で暮らし続けることが、いろいろな感覚を鈍らせてしまっているかもしれないですよね。


日が昇れば明るくなるし、暖かくなる。日が沈めば暗くなって、寒くなる。太陽のありがたさとか、風の心地よさ、自然の中にいると感じるそんな当たり前のことを奪っているのが、都心部での暮らしだとしたら、ちょっと疑問が残りますよね。


そんなことさえも感じにくくなってしまっているとしたら・・・



この曖昧さの中にある “何か” を見つける場所が、このお店ですね


最初 に話した通り、ハブになるというか、この場所を接続点にはしたいです。


僕らもこの幡ヶ谷という街が、より面白くなるようにちょっとでも協力出来たらいいな、と思いますし、面白いというか、ちょっと変わっている愉快な人も多いので、そういう人たちが集まって来てほしいですね。


あとは最初にこの場所をつくった時に、箱貸ししたいな〜というのもあったんです。ここで展示会を開いてもらったり、別の方がコーヒースタンドを開いたりとか、多目的に使ってもらえたらいいな、とも思っていて。なので、そんなことにもチャレンジしてみたいですね。


この大きなカウンターもあるので。周辺店舗の方と一緒に、とかもいいですよね。


元々、ここでワークショップなんかもやっていたんです。ちょっとこのコロナの影響で、そういった対面式のイベントも難しい状況が続いていたんですけど、またそれを再開したいですね。そういった中で、いろいろと発信をしながら、この曖昧さを楽しんで、そこから僕らなりの “何か” を見つけられたら。


目の前にある不確かな曖昧さで遊ぶ。アウトドアと同じですね。


 

連載企画[SUBU25]とは・・・2020年を皮切りにスタートした連載企画。


この世に[SUBU]が誕生して5年が経ったその節目の年に、これからの「5年間」を見据えていくために活動開始。これまでの「5年間」を振り返りながら、これからの「5年間」に、どう繋げていくか、をこの活動を通じて、見定めます。


その一方、「トゥーゴー」という読み方には、[SUBU]と一緒に出かける、という意味も。単純に[SUBU]を履いて街に出かける、というのもそう、こうして、お話をしたことのない方の元へ出向く、というのもそう。もっと言うと、新しいコトへ、一歩踏み出して、チャレンジする、という意味も。これからこの連載企画を通じて、[SUBU]がさらに、魅力的なブランドへと成長していくことを期待して、活動していきます。





Comentarios


Copyright @ IDEAPORT. All right Reserved.

bottom of page