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2025 Concept Collection Review|後編〜来年1月には再びポップアップも!ホラーだって何だって、ひっくり返して見てみたら、面白く!楽しい!

  • 執筆者の写真: kouta wakana
    kouta wakana
  • 10月16日
  • 読了時間: 7分





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この流れで「SUBU DOTS 2025 Concept +H Collection」についても教えてください


これまで、その年限りの「Concept Collection」はかかとのない定番でのみ展開していましたが今年、新機能を搭載したり、新開発した商品もいくつかあったので、今年から「+H」や「VAMP」でも表現的に遊びたいなと思って発表しました。


まず「+H」は「怪しげな光」をテーマにしました。


最初に「GRAINY BLACK」は、不均質な「メッシュ素材」と反射する「リフレクター素材」が二重構造になった生地をアッパーに使用しました。ざらついた不均質さと夜に反射する光が、どこか妖しげで不穏さの漂う一足です。


次に「STARRY WHITE」は、これも光を散りばめたようなリフレクター素材です。


これは宇宙写真に載っている流星のような星群をイメージしました。ぐわんと押し寄せてくるような力強い迫力があって、美しくもありながら、そこには底知れない未知がある。吸い込まれてしまいそうな神秘性と不気味さを共存させました。




いいですね、選ぶのが楽しみになりますね


次の「HEX SILVER」は、ダウンや保冷保温バッグの内側に使う素材です。


この素材は熱を逃げにくくする効果がありますが、視点を変えると、そういったものを遮って逃げられなくなってしまう結界のような素材だな、と。もう外に出ることは出来ない恐怖を、そのままデザインに採用しました。


最後に「XENO BLACK」は、光沢感のあるリップストップ素材を使いました。この素材は格子状のテクスチャーに少しの光沢があって・・・よくよく見ると、爬虫類や恐竜の皮膚のようにも見える異質な素材です。それを、そのまま大胆にアッパーに使って誕生したのがこの一足です。


フォルムも丸っこいので、目がついて手足が生えたら動き出しそうだなって、笑。




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色々な「不穏さ」を詰め込んだコレクションですね


そうなんです!


「ホラー=怖い」だけではなくて、夜に「暗く深い森を歩いている」場面を想像して、そこに現れた異質なモノたちをSUBUに落とし込みました。生地を見て、頭の中で物語を紡ぎながら、コレクション化していきました。




そのクリエイティブな時間も楽しそうですね


とても楽しかったです。


しかも、使った生地はどれも素材としても非常に優れていて、見た目的にも面白いです。都会的なアウトドアスタイルというか、機能的に快適に都市生活を送りたい方にスマートに履きこなしてもらいたいです。




最後に「SUBU DOTS 2025 Concept VAMP Collection」はいかがですか?


独自開発した「HEXMAX INSOLE™︎」を搭載して “より歩きやすくなった”「VAMP」でも、今年限りのコレクションとして、“ホラーな(=遊び心のある)素材” を使って商品展開しています。


まず「VELVET」ですが、敢えて少し焼けたようなベルベット素材を使いました。


廃洋館にそのまま放置された「もう使われていないソファやカーペット」をイメージして、見る角度によって光の加減が変わって、見え方が異なる。なんかこう「移ろう妖艶さ」みたいなものを表現出来たらいいなと思いました。


華やかなんだけど、どこか影を感じる、というか。




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同じ緑でも「VELVET PETROL」は新鮮ですね


ベルベット素材ならではの「青緑色」が、これまでにはない色味ですよね。


続いて「CHINADRESS」は、読んで字の如くチャイナドレスに使う繊細な織りの生地を使っていて、バイヤーさんなどからも反応が良かったです。高級感も感じるし、異国の神秘性みたいなものも感じられる一足になったかなと思います。


日本のオバケは白装束を着た「幽霊」で、欧米圏に行くと大きな布を頭から纏った「ゴースト」になる。では中国のオバケはどうかと言うと・・・真っ赤なチャイナドレスを着ているようです。


華やかなチャイナドレスの奥に秘めたる恐怖ですね。




キョンシーの世界ですね


そうです、そうです。CHINADRESSは特に、女性に好評でした。


次に「ENAMEL」は素材として馴染はあるけど、ファッションには取り入れたことがないんじゃないかなと思います。


艷やかな光沢感もあってモードで洗練されていると思いますが、その艷やかさが鏡面反射して、ある筈のない不気味なものを映し出してしまう。目を背けたくなる余計なものまで写し取って、そこには決して行ってはいけない「歪んだ別世界」があるよう・・・そんなことを考えました。




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どれも面白くて迷っちゃいますね、LEOPARDやNOCTINEは?


次に「LEOPARD」は、最も原始的な「捕食者に対する恐怖、野性的な恐怖」ですね。今期はこれが一番人気があって、ファッショナブルに楽しめる一足だと思うので、どんな風に履いていただけるか、とても楽しみです。


一方「NOCTINE」は、“夜の、夜行性の” を意味する「Nocturnal」とカフェインなどの語尾「ine」を組み合わせた造語で「夜に覚醒して目覚める」という意味を持たせています。


上品なモヘア素材で温かみを感じられますが、それは霧のように立ち込め視界を遮る不安感のようにも見えます。霧が立ち込めて、その霧の奥には夜を迎えて覚醒してしまった “何か” がいた、みたいな世界観を表現したいと思って商品化しました。


この柔らかい優しいパープルも今までにないカラーで、新鮮で良いなと思っています。




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それぞれどんな風に履いてもらいたいなど、イメージありますか?


この「DOTS 2025 Concept Collection」は、日常ではない非日常を楽しんでいきたいと思っていますし、ノイズな部分を表現していきたいと思っているので、例えば「ハロウィン」にみんなで履いて集まってもらったりとかしてもらえたら良いかもな〜って、想像したりしました。


今日はいつもとは違う自分になっちゃえ!


みたいに、SUBUを履いてスイッチオンするような感じで楽しんでいただきたいです。




ラインナップも豊富だし、きっと好みの一足が見つかりますよね


そうですね、きっと見つかると思います。


ただ単純に “怖い” だけではなくて「ホラー」というテーマを、どれだけ立体的にバリエーション多く表現出来るかに挑戦しました。妖艶さ・異国情緒・不穏・野生の恐怖・・・など幅広くうまく落とし込めたと思っているので是非、お好きな一足を見つけてほしいです。




選び甲斐がありますよね


ホラーや恐怖という言葉からは、どこか「暗ーい」印象を受けますが、それをSUBUに落とし込んでみると、ここまでユーモラスにポジティブに変換出来るんだな、と改めて気づかされました。


それが、この履物の良いところかなって。


ネガティブな物事もひっくり返して見てみたら、面白く見えてきて楽しく表現出来るよね、みたいな。。




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今後も楽しみですね。最後に、お知らせがあればお願いします


来年2026年でブランドとしては10周年を迎えるので、今年1月に原宿で開催したポップアップ第二弾を、来年1月に再びやりたいなと思って、準備を進めています。


バイヤーさんには展示会でこの「ホラーな世界」をすでに体験していただきましたが、今度はそれを一般公開して、たくさんの方に楽しんでいただけたらと思っています。ホラーシリーズ集大成としての「SUBUのホラーストーリー」をお楽しみいただけたらと思っています。


あとは今年も、お取り扱いいただいているショップさんと一緒に各地でポップアップもやろうと思っています。


単に店頭に並べるだけではなくて、しっかり世界観もつくり込んで各お店で展開出来ればと思っているので、世界観とか、クリエイティブとかを丸っと楽しく体験していただけたら嬉しいです。




WORD by gooth.inc







連載企画[SUBU25]とは・・・2020年を皮切りにスタートした連載企画。


この世に[SUBU]が誕生して5年が経ったその節目の年に、これからの「5年間」を見据えていくために活動開始。これまでの「5年間」を振り返りながら、これからの「5年間」に、どう繋げていくか、をこの活動を通じて、見定めます。


その一方、「トゥーゴー」という読み方には、[SUBU]と一緒に出かける、という意味も。単純に[SUBU]を履いて街に出かける、というのもそう、こうして、お話をしたことのない方の元へ出向く、というのもそう。もっと言うと、新しいコトへ、一歩踏み出して、チャレンジする、という意味も。これからこの連載企画を通じて、[SUBU]がさらに、魅力的なブランドへと成長していくことを期待して、活動していきます。


 
 

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