top of page

CORDURA® x SUBU| 前編〜未知なる生地の世界へ、ようこそ。アッパー素材などに使用するコーデュラファブリックに迫ります!!



 



今日はお時間をいただき、ありがとうございます。まずはインビスタジャパン合同会社さんについて教えていただけますか?


アメリカを本社とする「インビスタ / INVISTA」という合成繊維を製造販売している会社の日本支社になります。


世界で初めて合成繊維をつくった「デュポン / DUPONT」という会社が源流にあって、その時代からずっと高強度ナイロンを製造しています。そのブランドのひとつが「コーデュラ® / CORDURA®」で、実は55年もの歴史があって、1967年から製造し続けています。





川崎さんご自身は普段、どのようなお仕事をされてますか?


2015年から「コーデュラ® / CORDURA®」を担当して、ビジネス全体を統括しています。


仕事は多岐に渡りますが、コーデュラファブリックをアパレルさん・鞄ブランドさんなどに見せて使ってください、といった営業活動がメインのお仕事になります。


あとは、ファブリックブランドとして認知してもらい、その価値を高めていくためのマーケティング的なことにも注力しています。素材ブランドでありながら、かなり早くから SNSでの発信は勢力的に行っています。


 CORDURA 日本版公式アカウント:https://www.instagram.com/cordurabrandjp/

 CORDURA TUBE 日本公式チャンネル:https://www.youtube.com/@cordurartubeyoutube6342


インスタグラムは2017年から。そして、2020年からはYoutubeもスタートしました。コーデュラ®を使ってくれているアイテムを紹介したりしながら、SUBUさんにも毎年、出演してもらっています。



もう少し、高強度ナイロンについて詳しく知りたいのですが・・・教えていただけますか??


ポリマーと呼ばれるドロドロの高分子化合物から、高強度ナイロンはつくられます。


それをところ天みたいに “ぎゅーっと” 搾り出して、シャワーみたいなノズルで巻き取りながら糸にしていきます。この原料になっているポリマー(高分子化合物)自体がそもそも強いのですが、それを糸にする時に “キチキチに” 引っ張って糸にすることで、さらに強度を高めています。


結合方法や糸の引き方によって、強度は変化します。





単位として「デニール / D」が使われていますが、これは生地の厚みですか?


これは糸の太さの単位です。糸が太くなればなるほど、数値が大きくなって、強度も増します。


数値が小さいもの(30デニールなど)は透けるくらい薄いですが、原料となるポリマー自体の結合が強いので、同じような薄さの他生地よりも高強度です。


いまコーデュラファブリックとしては、1000デニールが一番太い糸です。


1000デニールの糸を3本合わせて3000デニールとか、糸を合わせて織っていくことで、さらに強度は増していきます



面白い!勉強になります!強度以外に撥水効果も、生地としての特徴になりますか?


撥水効果については、直接的な特徴とは言えないです。


生地として染めた後に、撥水剤につけて、後加工として撥水加工を施すかどうかで変わります。コーデュラファブリックの多くは撥水加工を施していますが、加工を施していないものもあるので、一概にコーデュラだから強撥水、という話ではありません。


世界中のパートナーである生地メーカーさんが、さまざまな要望に基づいて撥水加工をするかしないかですし、撥水加工の技術自体も幅広く、ものすごく撥水効果の高い後加工を施したコーデュラファブリックなんかも存在しています。



軽量については、いかがですか?


ここも他のナイロン生地と比重は同じなので、「軽量」は直接的な特徴ではありません。


ただコーデュラファブリックは薄くても強いので、同じ強度を求めた時に、他素材よりは薄い生地で強度を保つことが出来ます。なので結果的に、軽量化することは可能かなと思います。


一般的な生地と比べて、コーデュラは細い糸を使った薄くて軽い生地で、しっかり強度が出せます。コーデュラファブリックを使うことで、製品重量を軽量化することが出来ますね。





未知なる生地の世界ですね・・・笑。SUBUでは実際、アッパー素材として使用していますよね?


そうですね、全てではありませんが、アッパーと袋にコーデュラを使っていただいています。


ブランドディレクターである府川さんから、これまでとは異なるコレクションとして差別化したい、というお話をいただいて、コーデュラファブリックを使っていただくことになりました。


現状は、SUBU amp・amp2・NANNENという3つのコレクションで使っていただいています。





WORD by gooth.inc




 


連載企画[SUBU25]とは・・・2020年を皮切りにスタートした連載企画。


この世に[SUBU]が誕生して5年が経ったその節目の年に、これからの「5年間」を見据えていくために活動開始。これまでの「5年間」を振り返りながら、これからの「5年間」に、どう繋げていくか、をこの活動を通じて、見定めます。


その一方、「トゥーゴー」という読み方には、[SUBU]と一緒に出かける、という意味も。単純に[SUBU]を履いて街に出かける、というのもそう、こうして、お話をしたことのない方の元へ出向く、というのもそう。もっと言うと、新しいコトへ、一歩踏み出して、チャレンジする、という意味も。これからこの連載企画を通じて、[SUBU]がさらに、魅力的なブランドへと成長していくことを期待して、活動していきます。







Kommentit


Copyright @ IDEAPORT. All right Reserved.

bottom of page